2024.02.16

バッティング、スタバ、本屋、スタバ、映画。今日はストラック・アウトにも挑戦。ワカオくんに教えてもらったストレートの握りをして、速さを求めず丁寧に放れば意外と制球が定まった。3列ビンゴを作ったら、バッティングのメダル1枚と引き換えてもらえて嬉しい。打撃でホームランの的に当ててもメダルが1枚貰えるのだけれど、そっちの方がよっぽど難しいだろう。今日は遅い球に合わせる。『夜明けのすべて』は先週に続いて2回目で、どうせならと思って文庫版の原作を買って、ものすごい速さで流し読みしてから映画館へ入った。予告編すらもどかしい。暗転。バンダイナムコ・フィルム。藤沢さんの語り。土砂降りのロータリーでバスが走り出す、ずぶ濡れで合羽を着た警察がやって来る。薄暗い部屋と暖色の光。ペンを落として拾い上げる母親、この動作だけで病気を示唆している。落とす、拾う、という行為に暗示されているもの。再び土砂降り。どっちだろ、こっちじゃない? え、こっちだよ。タクシーの中、フロントガラスへ視点が移って雨粒がぼやける、ゴシック体のタイトルが浮かび上がって繰り返される音。これだけで、すでにじわっと来た涙を溢れ出させるには充分だった。車の走り去る音、クラクション。薄暗い栗田科学の部屋。山添くんが日本酒を注ぎ、手を合わせる。ヘルメットを被った社長が目を開け、隣を見やって再び祈り出す。ふっと夜の音が消え――――戻る。デイサービスの車が走り出すとき、挨拶代わりに鳴らされるクラクションの柔らかな音に、藤沢さんはふと微笑む。たったそれだけの瞬間に込められているものを想う。エンドロールが終わって足元が明るくなってからも、しばらく泣き顔のまま呆然としていた。どういうわけかMOROHAのアフロがライブで言っていた「うまくいかねえよな! うまくいかねえんだよ!」という叫びが思い起こされ、それは何に対してのものだったか。シネコンが入っているショッピングセンターは既に営業を終えていて、唇を強く噛みしめながらエレベータに乗り、その青白い照明に戸惑いながら逃げるように夜間通用口を出た。電車に乗る気が起きずに川沿いを歩きはじめると、やはり先ほどの音楽が繰り返され、映画の端々を思い出しながら泣きじゃくっていた。車が行きかう大きな橋や、集合住宅の明かりや、その奥で明滅する踏切と去ってゆく電車を見ながら、昔の部活のことや、辞めたバイト先のことを思った。姿は見えなかったけれど、鷺がぎゃあ、ぎゃあと鳴いていた。