身近なところで戦争があり、街角で人が銃に撃たれて死んでゆくイメージの夢、このあいだ三田の、一号館の柱に「SAVE GAZA」の手書きの貼り紙がしてあったことを思い出す。昨晩薬を飲まずに寝たせいだろうか、覚醒した瞬間の気怠い感じがあり、それは今まで無理矢理抑え込んでいたものが見え隠れするような感覚で見え隠れというか、しにてえ、そのもの以外何物でもないという確信に変わった瞬間、ふと何かが触れただけで涙が溢れてくるようなフラジャイルさがすぐそこにあった。昼過ぎまで寝て夕方の授業へ。適当にやりすごす。芝浦のくまざわ書店で買った宮崎智之『平熱のまま、この世界に熱狂したい』を読みながらだらだらと時間を潰し、日比谷のシネコンで映画『違国日記』を観た。何を書いたっていい。嘘を書いたっていい。作中で日記は「書かれないもの」として描かれる。それが良かった。