2026.01.21

羽田からやけに揺れる飛行機に乗って伊丹、梅田、難波でキャリーケースを置いて大阪港。前に神保町の飲み屋で知り合った人が昼間から会いたいと言うので、駅で待ち合わせて海遊館へ行った。寒波、寒波と昨晩の天気予報が騒いでいたとおり手が痺れるような寒さで、湿った雪が海風に舞っていた。両のポケットでカイロを握りしめ、なんなんだこれ、と思う。

ベタなデートスポットだろうと舐めていたけれど、二十代も半ばになってから水族館の面白さがようやく分かってきた。入口で券を見せたのち、こちらのエスカレーターで8階へ参ります、という案内があり、そんなに高層の水族館があるものかと不思議に思ったところ、中は深さのある巨大な水槽を回廊に沿って観ていく造りになっていて、そこを二匹のジンベイザメが悠々と泳いでいるのだった。海獣は見ていて愉快だが、魚にはそれほど魅力を感じない。昆虫もそうだけれど、派手な生き物のことをどうしても綺麗だとか可愛いと思えず、これは本能的なものかもしれない、総じてキモい、キモすぎる、近寄ってはならない、と思ってしまう。テントウ虫もアゲハ蝶もキモい。だからクラゲやキンギョやチンアナゴにラブホみたいな照明を当てて映えスポットにしている東京のシャバい水族館や、そこに喜んで群がってiPhoneを向けているシャバい人達のことは一生好きになれないだろうと思う。そのてん、この海遊館や、葛西臨海公園や、新江ノ島には、生態系をそのまま保存しようという試みが前面に押し出されていて好かった。ビビッドなイソギンチャクやサンゴやウミウシがこの世に存在していることは未だに信じきれていない。