今日も夕方からのシフトだから、それまであと5時間ほど暇ということになる。昨晩は初めて店に泊まった。昼間は某所のコワーキングスペースで過ごしてよいことになっていて、冷房の効きが悪いんだか設定温度が低いんだかわからないがともかく暑く、とりあえずラップトップを開いてはみたものの適当にTwitterを眺めるだけに終始している。AIにツイートを解析させるツールがバズっていて、試しにやってみると僕の紹介文とともにアンチコメが生成された。
「おい、向井!文学フリマで完売したって自慢してるけど、80人のフォロワーしかいないのに何が「完売」だよ。『ヤケクソ文學』? お前の人生そのものがヤケクソだろ。ポッドキャストも10回も続けてるけど、誰が聴いてんだ? お前の声より、静寂の方がマシだぜ。大衆小説読もうとしてるみたいだけど、お前の頭じゃ理解できねーよ。『石の上にも三年』? お前の場合、三年どころか三十年たっても才能の欠片も見えねーな。」
もっともである。
指の先からは相変わらず昨日切った玉ねぎの臭いがする。やるべきことは割と明確で、それは卒業論文や次の『ヤケクソ文學』やらの計画を立てて淡々とこなしてゆく、だけ、だけど、どうにも気が乗らない、流石に今日中にたたき台を、たたき台、敲き台って書くんだ、を、作って進めたいとは思っている。います。本も2冊持ってきているけれど今は読みたくない。ひとつは滝口悠生の『寝相』、これは「寝相」と「わたしの小春日和」と「楽器」という3つの作品が収録されているやつで、最後の「楽器」だけ読み残している。もうひとつは『まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書』というやつで、これは最初のほうだけ読んだ、卒論を本格的に始める前に全部読んだら何かしらの啓示が得られるのではないかと思っている。今週のポッドキャストはいつ収録するのだろうか、それぞれ神保町で1000円以内で本を買って紹介し合おうみたいな企画が予定されているが、このクソ暑いなか神保町をほっつき歩くのも馬鹿らしい。例の大きな四辻で信号待ちをするのを、想像するだけで熱中症になりそうだ。