焼き物概論みたいな授業のレポートが今日までの締め切りで、やっべーと思いながら午後から取り掛かる。東博で展示されている焼き物を見に行ってその中からひとつ選んで論ぜよ、というやつで、だから水曜に見に行って選んだのは「白濁釉手付鉢」という名前の変な皿だった。これは四隅が丸いハンドタオル大の皿というか浅い器で、全体的に歪な形をしているうえに、巨大な把手が付いている。筑前国で17世紀につくられたこの皿は「高取焼」に分類されるらしく、はいはいそうですか、と高取焼の文献を漁っていたところ、図録の中に展示されているものと全く同じ皿を見つけたはいいものの、東博のキャプションと図録で焼かれた「窯」についての記載が食い違っていることに気づき、ド素人なりだから分かんないけど図録が正しいのでは、とかなんとか適当なことを書いて提出した。遅くなってごめんよ、と恋人を車で迎えに行きドライブへ。行き先を決めずに走り出してアクアラインで木更津へ辿り着き、焼肉を食べた。2年以上付き合っていながら、焼肉屋に入ったのは初めてだった。