5時半起きで車を走らせ、海老名から八王子、鶴ヶ島、前橋、伊香保、赤城、水上、と今日は祖父の一周忌なのであった。車中では退屈であろう両親に気を遣って、80年代の邦楽ベスト的なプレイリストを流していた。伯母の家にお土産を起き、父の実家で伯父夫婦と合流したのち喪服に着替える。真夏日といえるほどの暑さで、去年の葬式もこんなだったなと思い出した。田舎の家では年中熱いお茶が出てくる。じきに移動し、裏山の菩提寺で法要、墓参り。伯母さんが手作りの白い団子を用意していて、手を合わせたあとにひとつずつ配られた。「これ食うとや、風邪引かねえだとか虫歯にならねえとかあるんだっぺ」とのこと、そういう風習があるらしい。一行は国道を北上して温泉旅館へ移動し、昼間からビール瓶が次々と開けられた。持ち込んだ文芸誌を部屋の窓際で読み耽る予定だったがあえなく断念する。23時半ごろまで飲んでいただろうか。