飲んだあとでないと日記を書けない、困ったものだ。帰りの電車の中で3、4日ぶんのを一気に書く、酔っ払ったから一気に書ける。隣には恋人が座っていて、僕らのポッドキャストをイヤホンで聴いている。今日は夕方から授業だったけれど運良く5限が休講になったので、ワカオくんと水道橋へ行きバッティングセンターで軽く打ち流し、やあやあ良かったねえとドームシティのタイ料理屋で酒を飲んだ。途中から仕事帰りの恋人がやってきて3人で軽く打ち上げ、店のテレビでは仙台でやっている巨人戦を流していて、それをぼやぼやと観ながら、僕の恋人と友人であるところのワカオくんがよそよそしく喋っているのを肴に、こんな時間はもう二度とないのだろう、死ぬまでこの瞬間に囚われながら、忘れずにいるんだろうと思っていた。青春、という言葉を思うと僕は必ず青いリンゴを連想する、安藤忠雄が言っていたやつだ。気づけば店の、料理が出来上がったことを遠隔で知らせる機械を持って帰ってきてしまった。