今読んでいるのはジョニー・オデル『何もしない』で、これはだいぶ前に早川から単行本が出ていたのを買って一度読み、読んだまま部屋の本棚に仕舞われていたのを、さいきん吉祥寺の古本屋「百年」がツイートで取り上げていたのでふたたび開いてみようという気になり、それは「百年」が「いまの『就職しないで生きるには』的な本」として紹介していたからであった。とはいえ、いや、就職、うん、といったところであろうか。人と会う折に『何もしない』というタイトルの真っ白な装丁の本を読んでいると妙な雰囲気になるのでちょっとだけ面白い、そしてそれこそが、本書が提唱する「何もしない」をするということなのかもしれない。プーさんみたいな話だ。あるいはスナフキンかもしれない。空いた時間で機械書房へ寄った。