2024.05.09

 浅い眠りで明け方に目が覚めたので三田。今日は急に冷え込んで寒く授業中もずっと革ジャンを着ていた。木曜5限は創作の授業で、いいかげん僕も小説を書かなければいけない。小説、創作、評論、批評、批判、否定。自己検証、自己批判。自己嫌悪。ワカオくんと渋谷へ。『悪は存在しない』は僕は2回目なので、のっけから石橋英子の音楽にやられて身震いが止まらず、カメラが森を見上げたまま進んでゆくショットと唐突に挟まるクレジット、森に響くチェーンソーの音、下から顔を煽るようなアングル、丸太、分断。ロビーでワカオくんは「や~悪は存在するのかねえ~」とうきうきで、ビール飲んじゃおっかな、コーヒーの方がいいかな、どう思う? と訊いてきたので、それは間違いなくコーヒーの方がいいよ、と僕は言った。2回目でも映画の結末は変わらずに訪れ、そして終わった。